賃貸ニュース

高級賃貸マンション市場の動向レポートを発表 長谷工総合研究所

(2002/08/27更新)

長谷工総合研究所はこのほど、「高級賃貸マンション市場の動向」についてのレポートをまとめ、発表した。

一昨年頃から、大手デベロッパーを中心にサービスアパートメントなどの高級賃貸マンション市場へ参入する事例が増えている。高級賃貸マンションは、都心部での再開発に伴う物件を中心に供給増加が見込まれており、注目度が高まることによって需要が顕在化する可能性も考えられる。

高級賃貸マンションとは主として、外国人の中長期出張者向けに家具・什器備品、フロントサービスなどを充実させた「サービスアパートメント」に代表される、都心部立地で各種設備やサービスの充実した物件のことを指す。月額賃料は30万円程度から高いものでは200万円を超える物件もある。

同市場が注目されている背景として、主要デベロッパーの高級賃貸マンションの供給実績・予定をみると01年以降で2000戸超が供給されており、再開発に伴う物件では超高層の大規模物件などもあり、市場の注目を集めている。このような供給増加の背景には、各デベロッパーの以下のような取り組みが見られる。

1.再開発に伴う付設義務による供給増加これまで高級賃貸マンションは、都内の一等地の地主が有効活用の一環として建設するのが一般的だったが、ここ数年は、都心部の再開発のための付設義務に基づいて作った住宅が、高級賃貸マンションとなっている。

2.投資家ニーズの高まりに対応日本の地価下落に伴う不動産投資が増加する中、投資家の高級賃貸マンションに対する投資意欲の高まりを背景に、投資家への売却を前提にした物件を事業化する動きも見られる。

3.ノンアセットビジネスの推進プロパティマネジメントの重要性が高まる中で、自社で開発した物件の管理・運営面において、外資との提携などによってノウハウの蓄積を図るという側面もある。

分譲マンション市場では、都心回帰の傾向が見られ、利便性が高く、各種設備・サービスの充実した物件に対する需要は多い。同様の流れが賃貸市場でもあると考えられ、それによって今後新たな需要となる可能性がある。

サービスアパートメントの主なターゲットとなる欧米6ヵ国の外国人の東京23区内の登録者数は、01年末時点で3万人を超えており、これが高級賃貸マンションの潜在需要になると考えられる。高級賃貸マンションは、前述のような大規模物件を中心に大量供給が見込まれており、市場の注目が集まることによって需要が顕在化すると思われる。

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