集合住宅向けの無線映像配信可能システムを開発 通信総合研究所
(2003/01/24更新)
独立行政法人通信総合研究所は、衛星放送の視聴困難な集合住宅に、無線で映像配信が可能なシステムの開発に成功したと発表した。
一部の集合住宅では、共同受信設備が衛星放送に対応していない、南西に面したベランダがなく受信アンテナの設置が困難、アンテナの落下の危険性や建物の美観を損なう、衛星方向に電波をさえぎる建物が存在する等の理由から、未だに衛星放送サービスを享受できていない現状がある。
このほど同研究所が開発したのは「ミリ波帯縦系(たてけい)配線システム」と呼ばれるもので、集合住宅の屋上と各世帯との間を縦方向にミリ波(波長がミリ単位〈1〜10mm〉の電波)の電波を使用して無線接続し、衛星放送をはじめ様々なメディアの信号を伝送するシステム。屋上と各戸との間に同軸ケーブルあるいは光ファイバ等の有線を敷設する必要がないため、配線工事のコストを削減できる。
現状ではBSデジタル・アナログ放送の伝送のみだが、今後CS放送、地上波デジタル放送への対応も進めていく。同研究所では、現在各地で実験を行っており、早期の実用化が可能である、としている。
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