低VOC建材選定システムを開発 フジタ
(2004/04/07更新)
(株)フジタはシックハウス症候群の原因とされている室内の揮発性有機化合物(VOC)の発生が少ない、低VOC建材の選定を効率よく行える「ディクリス セレクトシステム」を構築した。
新築やリフォームの直後に問題となる「シックスクール、シックハウス症候群」の原因は建材や建具などから発生するVOCといわれている。厚生労働省では、VOCの室内濃度指針値を設け、これを満足する建材等の使用、住宅や建物の提供などを普及啓発している。しかし、ホルムアルデヒド以外の指針物質の表示方法が定められておらず、製品の採用に際し、これらの含有量を比較検討する容易な方法がなかった。
このたび同社が構築したシステムは、施工前の段階で、室内空間を構成するすべての建材について、13種の指針物質の成分含有量をメーカーからの情報や「ディクリスサーチ」による測定などで調査し、これら膨大な建材情報を系統たてて検証して、最もVOCの少ない製品を効率よく選定する施工管理ツールとなっている。
同システムを所沢市民体育館改築工事に適用した結果、指針物質の含有量を極限まで低減した建材選定を実現し、すべての指針物質の室内濃度が指針値を大幅に下回る好成績を収めた。
現在同社では、3件の建築工事で同システムを適用。今後、建材データベースをより充実させて検討期間の短縮を図るとともに、建材の低VOC化需要の拡大が見込まれる学校施設、マンション、病院、老人ホーム、複合施設などを中心に、同システムを積極的に提案、活用していく。