2003年版 ビルマネジメント白書を発表 矢野経済研究所
(2003/12/10更新)
矢野経済研究所がこのほど調査を行った「2003年版 ビルマネジメント白書」によると、03年度のビルメンテナンス総市場規模推計は4兆220億円で、近年のビルメンテナンス費用縮小の動向とは裏腹に、微増ながら堅調に推移していることがわかった。
これは同市場はストック市場ということから、ビルメンテナンス業務の解約や減額があったとしても、それ以上に新規案件が発生することに起因しており、また、メンテナンス業務の周辺業務である、マネジメント業務や各種サービス業務などの取り組みが始まっていることも要因の一つである、としている。
ビルオーナーへアンケートした結果によると、00年以降ビルメンテナンス委託費用を縮小したオーナーは全体の44.0%で、これは近年の国内景気動向を反映した結果となった。定期的にメンテナンス企業を見直すことで、少しでもメンテナンス費用を削減しようとする動きも見られた。削減対象となりやすい業務内容は清掃業務や、昇降機の保守・メンテナンス業務など。
ビルオーナーは目先のコストよりも建物のライフサイクルコストを考えることが重要であることは理解しているが、昨今の厳しい状況下においては、どうしても目先のコスト削減に走らざるを得ないようであり、ライフサイクルコストの重要さをビルオーナーへ浸透させることができるかどうかが、今後の市場動向を左右するポイントである、としている。