都心部などの狭小地でも3〜4階併用住宅が建てられる「グラフィット構法」を開発 積水化学工業
(2002/02/19更新)
積水化学工業は、都心部などの狭い敷地でも建物が建築できる「グラフィット構法」を開発した。拡大しつつある東京都心部での3〜4階建てや併用住宅での採用を見込んでいる。
「グラフィット構法」は、スケルトン・インフィル分離の考え方で開発された構法。構造体に高い強度と耐久性を持たせ、内装は家族の構成の変化などに応じて間取りを変えられることが特徴。同様の考え方で開発した構法として、すでに同社には中高層集合住宅向けの「SI+(エスアイプラス)」があり、今回はその第2弾となる。
土地の値下がり、便利さなどから、都心回帰・都市再生の動きが見られるが、一方、都心は建物密集地域であり、「土地が狭い」「道路が狭い」「災害に対して弱い」などの問題もある。同社ではこのような問題の解決に向けて、建築上の課題を「狭小敷地の高度利用」「中層建築及び地下室対応」「多用途対応」「防火地域対応」「狭い道路での施工」とし、これらを満たす「グラフィット構法」を開発した。
「グラフィット構法」は、補強材を溶接せずハイテンション・ボルトで柱を接合する「鉄骨ラーメン・梁勝ち構法」。特徴は、(1)建物の幅や奥行きが15cm単位で設定できるため、細かい対応も可能(2)梁勝ち構法なので、柱の位置や間仕切り壁をフロアごとに自由に決められる(3)建物の四隅に柱を立てる必要がないため、コーナー部を二面採光の「コーナー窓」や屋根付き屋外空間にすることができる(4)建てた後でも柱の位置を移動させることができる等の特徴がある。
耐火被覆したH型鋼の柱、梁と複合耐火外壁、ALCの床、屋根スラブで構成されているため、防火地域や集合住宅にも対応できる。鉄筋コンクリートのベースにH型鋼製の基礎梁を接合した高精度の基礎は、フラットな形状なので、そのままカーポートや店舗フロアとして利用できる。また、基礎梁を天蓋部に応用することで合理的に地下室を作ることも可能とした。
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