フドウグループがPC外断熱工法を開発、建物の長寿命化に効果発揮
(2001/12/25更新)
不動建設(東京都台東区、福田誠社長)と子会社のフドウ建研(東京都台東区、原山直敏社長)は、江本工業(北海道札幌市、田中日出男社長)との提携によって、共同で「PC外断熱工法」を開発・実用化した。
PC外断熱壁(カーテンウォール)
PC(プレキャスト)工法は、工場であらかじめ製作したコンクリート部材を現場で組み立てて建設する。工期の短縮が図られ、騒音の低減・工事車両が少なくて済むといった近隣への配慮、コンクリート型枠に用いる南洋材をほとんど使用しないため、環境保護に適している等のメリットがある。
これまで建築物の断熱工法としては、躯体の内側に断熱材を貼り付ける(または吹き付ける)内断熱工法が一般的だったが、近年、建物の長寿命化への要望、省エネ、健康志向等のニーズに伴い、鉄筋コンクリート造建物の躯体外部を断熱材で完全に覆う外断熱工法が注目されてきており、実際、欧米諸外国では外断熱工法が主流になっているという。しかし、従来の外断熱工法は、イニシャルコスト高、施工上の難点、仕上げ材の自由度不足、外装材の耐久性の問題等の短所があり、日本での普及は遅れていた。
今回開発された「PC外断熱工法」とは、外装となる屋外側PC板と室内側PC板の2枚のPC板間に、断熱材を配置した外断熱「PCサンドイッチ壁」を特徴とする工法。フドウグループは、PC専門会社フドウ建研を持つことから、PCを利用する外断熱工法に着目し、前述した短所を克服すべく開発を進めてきた。一方、江本工業は外断熱工法を採用していたが、同社の場合、現場施工だったため、今回フドウグループと提携することにより、工場での製作が実現、「PC外断熱工法」がわが国で初めて誕生することとなった。「PCサンドイッチ壁」は室内の温度差が少なくなるため結露を防ぎ、省エネルギー効果が高まるのに加え、高強度コンクリートを使い、断熱材で保護することで、建物の長寿命化にもつながる。
また、外装材下地の高耐久化、外装仕上げ材の自由度拡大、素地に直接内装仕上げが可能、工期短縮などのメリットがある。
同工法は北海道の官庁工事(平屋建て宿舎)に採用、現在施工中。また、千葉市の7階建て集合住宅の妻壁に採用が決定、現在PCサンドイッチ壁板を製作中とのこと。初期投資額は通常よりも約1割程度高くなるが、ランニングコスト面から試算すると内断熱工法と同程度になる見込み。同社では来年度この新工法を採用した集合住宅や、病院、オフィスビルなどの受注を目指す考えという。
不動建設 http://www.fudo.co.jp/
フドウ建研 http://www.fudo.co.jp/fudokenken/
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