大阪府枚方市・渡辺オーナー「入居者はみんな“家族”です」

大阪府枚方市・渡辺オーナー「入居者はみんな“家族”です」

(2007-11-02 10:45:03更新)

今回は大阪府枚方市で英会話スクール兼アパート経営を行っている「大阪イングリッシュハウス」(以下、OEH)の渡辺オーナーを訪ねました。OEHは、外国人とともに共同生活をしながら、英会話のレッスンを受けることができるユニークなアパートとして、これまでにもたくさんのテレビや雑誌等で紹介されています。常に満室状態で、現在でも入居希望者が殺到しているという、なんともうらやましいOEHの魅力にせまってみましょう。

日本にいながらホームステイ感覚で英語が学べる


渡辺オーナー。オーナーというよりも頼れる兄貴的存在!

OEHは、京阪本線「枚方市」駅から徒歩10分弱の閑静な住宅街の中にある2階建て鉄骨造スレート葺アパート。枚方市は、ちょうど大阪と京都の都心部の中間地点にあり、京阪・枚方市駅からは大阪・淀屋橋駅まで20分、京都・三条駅まで30分で行くことができます。

もともとは、渡辺オーナーのお父様が40年前にこの場所で英会話スクール兼アパート経営を始められました。その後、お母様が2代目オーナーとなられ、前の建物が老朽化したため、平成元年には建て替えを行い、今は3代目オーナーである渡辺オーナーが、英会話スクールの経営をしつつ、OEHの管理人として常駐されています。渡辺オーナーはOEH以外に「エクセル天の川」も所有されています。

「どちらかというと大家業よりも英会話スクールが本業なんですよ(笑)。外国人講師の派遣業も行っていますので、その派遣先の新規開拓で営業に行きますが、OEHの入居者募集の営業はほとんどやっていないですね。今も満室なので、入居を希望されても断ってるぐらいなんですよ。もったいないんですけど。日本にいながら、ホームステイ感覚で英語が学べるという独自の形態のアパートは、このあたりではうちだけなので、そこが人気なんでしょうね」(渡辺オーナー談)。

以前のOEHは、1部屋に5~6人が共同で住む、お風呂も共同で使うといった寮のような感じだったそうです。今は2階に日本人学生向けの個室が14部屋(10帖×10室、7帖×4室)あり、部屋にはユニットバス、ミニキッチン、エアコン、ベランダがあります。共同スペースとしては、20帖のラウンジ、ダイニング、キッチン、勉強室があり、コピー複合機、FAX、パソコン、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、テレビなども共同で使用することができます。英字新聞や英字雑誌、英文書本も用意されており、自由に読むことができます。

管理については「掃除のおばちゃんに週5日、月曜から金曜に来てもらっています」。英会話スクールの外国人の先生はアルバイトも含めて現在5人。1人はOEHに入居していて、あとは通いで来てもらっているそうです。

入居者希望者は日本各地からやってくる

英会話スクールのレッスン室。英語の本がずらり並ぶ
個室扉横のボードには好きな写真やポスターをぺたぺた
時間割を貼ってるは「この時間に起こしてちょうだい」という意味?!
入居者の顔写真が壁に貼られている
室内写真

入居者は学生のみで、近くに関西外国語大学があるので、そちらの生徒さんが多いそうです。入居者の募集について「一番多いのは大学の先輩が卒業する時に後輩を呼ぶというパターンですね。今まで住んでくれていた人が卒業した高校の先生に言って、先生が次に入学する生徒に『いいところがあるよ』、と紹介する。だから、結構同じ高校から来られることが多いです。関西地区だけでなく、全国から来られるんです、今も北海道と沖縄の出身の人が入居していますしね」

「あと、やっぱりインターネットの影響も大きいです。子供さんよりもご両親の方が乗り気で、『そちらのホームページを見て、いい雰囲気だったんで、一度部屋を見せてもらえますか』と言ってこられます。子供さんの方は『ああ、まあ、別にいいか~』みたいな(笑)感じです」。

大手の検索サイト等に物件登録されているのでしょうか。「前に一つ登録してたんですが、今はそこのサイトは閉鎖しているみたいですね。『相互リンクさせてください』という連絡はよく来るので、色々なサイトからOEHのホームページにリンクしてもらっていて、それ経由で結構入居希望の連絡をいただきます。大手の仲介会社さんから『案内させてください』の電話もよくありますし、『うちに掲載しませんか?』の連絡もいただくのですが、宣伝用の経費がないので、成果報酬でいいのならということで載せてもらっているところもあります。それでないと宣伝費ばかりかかって大変ですよ」。

入居者が学校から「布団取り込んで」と電話

以前は、学生以外に社会人の入居者もいたとか。「でも、どうしても学生と社会人だと時間の感覚にずれがあるので、その辺でトラブルがあったんです。社会人は生活のパターンが一定してるけど学生はバラバラ。社会人からしたら次の日9時、10時から仕事なのに、学生が夜中の1時、2時とか遅くまで騒いでいたりするので、音の問題でもめたりしましたね。だから、ここ10年ぐらいは入居者は学生に限定しています。うちは消灯時間が2時なので(笑)、2時を過ぎると消しに回ります」。

普通の賃貸アパートと違う点は多そうです。「そうですね、アパートというより、寮ですね。普通のアパートだと、隣に住んでいる人の顔も知らない、会っても挨拶もしない、などがあるかもしれないですけど、ここでは全員が顔見知り。家族みたいなものです。仲が良いから『誰それがうるさいな』と思ってもそれで問題になったりせず、直接『静かにしてくれない?』と言って、当人同士で解決していますね。こちらが仲裁にはいるのはよっぽどの場合だけです。だからうちはむしろ住人同士が仲良くなってもらわないと困ります(笑)」。

こういった形態のアパートであることによって、渡辺オーナーが困ることはあるのでしょうか。「管理が24時間体制なんで、入居者が警察沙汰になった時に身元引受人になることがたまにありますね、泥酔して警察のお世話になったのを夜中に迎えにいったりとか(笑)。あと『風邪ひいたから病院に連れて行って』とか、学校から電話してきて『雨が降ったから干してる布団、取り込んでおいて』なんかも言われます」と、まるで入居者にとって母親のような存在の渡辺オーナー。でも、きっと入居者にとっては、渡辺オーナーのような存在がいると、とても心強いのではないでしょうか。

また、入居者全員が参加するイベントも月に2回、開いているそうです。ユニバーサルスタジオへ行ったり、バーベキューなどを一緒に楽しむそうです。「あと、今月は町内会の運動会にも参加します。外国人の講師を見てご近所さんも『何や何や?』と興味を持ってくれるんですよ」。

オーナー仲間がもっと欲しい


渡辺オーナーはオーナーの組合等に参加されているのでしょうか。「いえ、今はどこにも入っていないですね。でも、駅前の大手不動産会社がオーナーを対象にしたセミナーをよく開いていらっしゃるんで、そこには何度か参加させていただいたことがあります。でもそこに来られている他のオーナーさんは高齢者の方が多いので、ちょっと話が合わないですね。うちに以前住んでいた人が留学先から戻ってきて、うちにもう一度入りたいと連絡してくることがたまにあるんですけど、その時は空きがないから断っているんですよ。その時に知り合いのオーナーさんに振るんですけど、今、知り合いのオーナーが3人ぐらいしかいないから、もうちょっと数が増えたらいいなあと思いますね」。

なんとももったいないお話です。枚方界隈のオーナーさん、渡辺オーナーとお知り合いになってみてはいかがでしょう。「そうですね、私は仲介手数料なんかとりませんし(笑)。ただ、ちょっと家賃とか保証金を安くして入れてもらえたらいいな、と思います」。本当にどこまでも心優しい渡辺オーナー、いつまでも入居者みんなの笑い声が溢れるアットホームなOEHを続けて行って下さい。

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